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個人的に、エアーさんではCPと言うよりコンビが好きです。
ですが一年に一度空気速の日なので頑張ってみました。
結果は惨敗です。なんじゃこりゃぁです。

CPを意識して書いていますがあまり反映されていません。
中途半端です。短いです。
それでも大丈夫な方はよろしければ追記よりどうぞ。


 

「クイック、これをやろう。」

エアーが大きな手でぶっきらぼうにさしだしたのは、からから回る赤い風車だった。いきなり廊下で呼び止められて、そんなものを手渡されたクイックは目をパチパチと瞬かせる。

「…ありがとう、ってなんで風車なんて俺にくれるんだ?」

一応礼を述べて風車を受け取りつつも、エアーにたずねる。きつい目つきを崩すことなく、エアーは淡泊にこたえた。

「なんとなく、お前が好きそうだと思ったからだ。」

単純でも複雑でも、動いているものが好きなクイックにうってつけの土産だと思い、気がついたら小さな風車を自分の手の中に収めていた。土産なら全員分のゼリーを買ったのに、不思議とその時クイックのためだけにエアーは土産を選んでいた。

「この羽が回るのか?」

クイックは形のいい唇をとがらせて、ふーっと息を吹きかける。からからと乾いた音をたてて、くるくると赤い風車が回った。

「すごいきれいだな。」

そう言うともう一度息を吹きかけた。からからとまた風車が回る。それを嬉しそうに見ているクイックを、エアーが嬉しそうに見ていた。そんなエアーの視線に気づいて、クイックは小首をかしげる。

「なんだ?」

「いや、なんでもない。」

弟達のことを喜ばせたい、そう思って土産を買ってきた。風車だってそのために買ってきた。クイックが他の弟と違うところがあるとすれば、変に我慢強くていつも自分のことを後回しにすることだ。だから、この風車は、いつもえらいクイックに特別に買ってきただけなんだ。エアーはそう自分に言い聞かせるように結論づけて、また風車をますクイックの笑顔に目を奪われていた。

 

 

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