オチまで考えて書いているハズなのですが
なにかまとまりがない感じがします…。
注意は1に参照でお願いします。
短いです。
よろしければ追記よりどうぞ。
今日もメタルと戦闘訓練をしていると、タカタカとクラッシュがやってきた。いつも一緒のエアーが、今日はいない。
「どうしたんだいクラッシュ?」
メタルブレードをぶん投げる手を止めて、メタルがクラッシュに問いかけた。
「ん、エアーがなにか忙しそうだったから、遊びにきた…。」
ぽつりと呟くように言うクラッシュ。おどおどと、ドリルの先を胸の前でかつかつぶつけあう。
「それはちゃんとエアーに断ってきたのかい?」
「…だまってきた。」
ほう、とメタルがため息をついた。クラッシュが不安げにメタルを見上げる。その顔が本当に不安そうで、俺はかわいそうになってきた。
「今度から気をつければいいじゃん。後でエアーに謝っておけよ?」
クラッシュが俺を見て、またメタルを見た。何度かそうした後、メタルの方を向いてぺこんと頭を下げる。
「ごめんなさい。」
「私に謝ってもしょうがないだろう。」
ふいっとクラッシュから視線をはずして、そう吐き捨てるように言った。クラッシュがその言葉になにを思ったのかよく分からないけど、一つうなずいて壁際まで歩いていく。その背中はなんだかひどく落ち込んでいるようだった。メタルはクラッシュが嫌いなのだろうかと、考えようとした俺の鼻先にメタルブレードが飛んでくる。
再開の合図代わりに飛んできたメタルブレードをたたき落として、メタルと距離をとる。少しずつ飛んでくるメタルブレードをかわせるようになってきた。最初はなんでメタルがちゃんと見えていない俺に攻撃できるのかととまどったけど、どうやらつんできた経験のおかげらしいと分かってから、コピーエレキと訓練してたよりも複雑な動きを心がけている。そうするようになってから、メタルの攻撃は半分くらいよけられるようになった。後のこり半分をよけられようになりたいのだけれど、これがなかなかむずかしい。
「あーもうっ!」
また一発肩に当たった。苦し紛れにクイックブーメランを投げたけど、メタルはそれを余裕たっぷりによける。
「クイックは攻撃が少し雑な気がするね。」
メタルブレードを収めて、いつも通りアドバイスをしてくれるメタルの目が、驚いたように見開かれた。なにかと思ったとき、背中に何かがぶつかって前によろけた。
「あれ?」
何気なく視線を落とすと、胸を保護する装甲を貫いて、赤くなったドリルの先をアイカメラがとらえた。遅れて、ものすごい痛みの信号が神経回路を駆け抜けた。背中で聞いたこともないような唸り声があがる。ずるりと、機体の中から何かがでていった。ぽっかりと体に穴が空いたような感覚になる。
「クイック!?」
支えを失ない崩れ落ちる俺の体を、メタルが抱きとめる。そのままメタルは、俺のことをそっと床に横たえた。その時に獣のように吠えるクラッシュが見える。びりびりと空気が震えるようなその声は、なぜか泣いているように聞こえた。
「やめ、ろ、クラッシュ…。」
蚊のなくような声しか出なかった。もう一度、聞こえるようにと口をひらいたとき、ふっと目の前が暗くなっしまった。