あせりすぎて注意書くの忘れてのせてしまいました。
表においていいのか悩みます。
合体がないのでいいかな?なんて思っているのですが。
下げろとお一人でも思われる方がいたら下げさていただきます。
その時はお手数ですが必読の拍手コメよりお願いします。
ホップの続きです。
なにがあっても動じない人向けです。
かといって、そんなでもないと感じる人もいらっしゃるかも知れません。
ようは中途半端です。
よろしければ追記よりどうぞ。
外したものを机に移動して、接続用のケーブルを持って再びクイックの隣に座った。改めて装甲のないクイックを観察する。黒いスーツだけのクイックは、いつもよりも細く見えた。そんなことは絶対ないが、少し乱暴に扱ったら壊れてしまいそうだ。
「ずるい…!」
所在なさげにうつむいていたクイックがそう呟いてタックルしてきた。突然の予期せぬ攻撃に、思い切りベッドに転がされてしまう。俺に馬乗りになったクイックがまた、ずるいと言った。
「お前、あんなにかっこいいなんて反則だろ!」
「はぁ?」
意味が分からない。胸の中に渦巻いている毒気がそがれる。
「かっこいい?誰がだよ?」
「お前だよお前!普段優しいだけだから、あんな風になるなんて思わなかった。惚れ直したぞ!」
俺の腹の上でそう満足そうに笑うクイック。こいつの感覚がずれているのは、俺の顔を男前だとか言うことから知っていたが、それでも驚かずにはいられなかった。
「お前のこと、ぐしゃぐしゃにしたいって思うことがかっこいいのかよ?」
自分で御しきれない凶暴な願望。好きなクイックを傷つけかねない自分勝手な思い。押し込めようとしても結局はできない不甲斐ない自分。とてもじゃないが、かっこいいなんて要素はどこにもない。クイックをまともに見ることができなくて、顔を背けてしまった。
「俺のことをだろ?他の誰でもなくて。だったら俺、嬉しいよ。」
そっと、クイックが俺の頬をなでる。その手で俺が握っていたケーブルを取り、俺の剥き出しになっている端末に、ケーブルの一端を入れてきた。はっとしてクイックを見ると、静かに笑っている。俺の手に、ケーブルのもう一端を握らせた。
「いいのか?」
自分の声が少し震えている。ここではねのけられることがないとは分かっていても、内心は不安で満ちていた。クイックは笑ったまま、ゆっくりと一回頷く。
くっと腹に力をこめて、上体を起こした。あぐらをかいた脚の間にクイックを収める。すらりと長いクイックの脚を持ち上げて、俺とクイックの太もも同士がくっつくようにした。いわゆる対面座位的な形になる。ちゅっとクイックがつらそうなので、背中を支えたら安定した。手の中のケーブルを一度握り直し、クイックの緑のアイカメラをのぞく。
「いれるぞ。」
あぁと、クイックが言ったのを聞き届けて、そうっとケーブルを繋いだ。普通データの遣り取りに使うケーブルを繋ぐと、直にお互いの感情回路や感覚器官に干渉できる。やり方によっては、戦闘中の高揚感みたいなものを得ることもできる。細いケーブル伝いに、自家中毒を起こしそうなほどどす黒く仄暗い感情がクイックに流れていった。その情報の多さと重たさに処理が追いつかないようで、クイックが腕の中で小さく息を飲んだ。懸命に処理していこうとするも、一方的に流し込まれてくる情報におぼれそうになっているのがケーブル越しに感じられた。機体特に電子頭脳の入っている頭部が恐ろしいほどの熱を発し、口から漏れる排気の音がはぁはぁと大きくなってくる。しばらくあっぷあっぷしているクイックを見ていて、太ももに軽く触れてみた。
「うぅっ…」
案の定、内側だけでも手一杯な状況で外からの刺激に耐えられなかったようで、身をよじりながらうめいた。切なげに寄せられた眉の下の緑のアイカメラが、瞬きを忘れて俺を凝視している。その目を見ていたら、ぷつんと理性が切れてしまった。クイックがつんでいる感覚センサーで一番敏感なものが束で通っている脚をなで上げながら、半開きなっている唇にキスをした。過剰な情報の津波に無意識のうちに逃げを打つクイックの体を固く抱きすくめる。合わせたクイックの口の中は、お互いの舌が溶けてくっつくのではない下と思うほど熱くなっていた。
「ふぅ、ちょっと、ちょっとまて…!」
俺の肩を押しやって唇を離しながらクイックが頼んできた。だけど、俺にそんな余裕はない。クイックのことをベットに押し倒して、膝の装甲を引きはがした。
「しょうがない奴だな。」
その言葉を最後に、クイックの口から言葉はしばらく出てこなかった。俺もずっと、言葉を忘れてクイックのことを抱いていた。どちらともなく、気絶してしまうまで。