忍者ブログ
二次創作をのせることを目的に、ブログ運営を練習中
Admin | Write
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


付き合い始めるまで後一押しな感じの加速です。短いです。
ちゅーもなんもないですが、CP有のつもりで書いているので
苦手な方はご注意を。よろしければ追記よりどうぞ。


 

「お前、今ソニックに見とれてただろう?」

クイックが頼んでもいないのに、定期的にソニックを洗車しに来るターボに聞いた。いつの間にそんなに揃えたのか、籠いっぱいの洗車グッズを抱えてソニックの傍らに立ったターボは、ゆっくりクイックを振り返る。大きなサングラスの向こうの表情がどうなっているのか、いまいちよく分からない。その上、感情に起因すると思われる行動の定義が不安定で、たとえば『今嬉しいだろう?』とかたずねると固まってしまうのだ。だからこの時も、ターボは固まってしまった。見とれるとは、どんな気持ちで見ることなんだろうか、分からなかったようだ。そんなターボに優しく微笑みかけながら、クイックが口を開いた。

「ソニックのこと、細かいところまでよく見てただろう?」

「あぁ。」

くすくす笑いながら、クイックが頷いた。それだよと言って、ターボを指さす。こういう時にどれだと問い返しても、クイックは笑っているだけで答えてはくれない。これがそういうことなのだと、感じればいいじゃないかと言ってただ笑っているだけ。その顔はいつも、いつまでも見ていたくなる。

「クイックの顔を、ずっと見ていたいのも、見とれるということか?」

一瞬クイックの目が見開かれた。ターボから視線がそれる。少しだけ間があって、珍しく答えが返ってきた。

「ばか。」

ばかと言うわりに、クイックの顔は笑ったままで、目元が少し赤かった。

 

 

拍手[10回]

PR
Comment form
Name
Title
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
  管理人のみ閲覧可能にする
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
心太
性別:
非公開
自己紹介:
はじめまして。二次創作ブログどころか、ブログ運営も初心者ですが、がんばってやっていこうと思います。なにか不都合等ありましたら、お手数ですが拍手よりお知らせください。
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]

Designed by